「XAMPP for Linux」、昔は、LAMPと読んでいた気がするのですが、今は、XAMPP for Linuxに名称が変わっているのですね。今日は、XAMPP for LinuxでApache、MySQL、PHPをまとめてインストールしたいと思います。
- Linuxでは、yumコマンドがありますので、ApacheやMySQL、PHP等を別々でインストールしても簡単です。
- ところが、yumコマンドでインストールしたPHPのバージョンを調べてみたら、PHP5.3.3でした。
- 最新のバージョンをインストールし直すのは面倒ですので、XAMPP for Linuxでまとめて最新のバージョンをインストールしたいと思います。
XAMPP for Linuxのインストール
- 下記のサイトからXAMPP PHP5.5の項目内にあるXAMPP Linux x86_64 1.8.3をクリックしてダウンロードします。
http://www.apachefriends.org/jp/xampp-linux.html - ダウンロードしたファイル(xampp-linux-x64-1.8.3-0-installer.run)をWinSCPでファイル転送します。
- ファイルの転送場所はどこでも構わないと思いますが、分かり易いように一般ユーザーのカレントディレクトリ(/home/ユーザー名)にドラッグします。
- コピー確認のダイアログが表示されますので、「コピー」をクリックします。
- Tera Termを起動したら、rootユーザーに変更します。
[nakada@centoos ~]$ su - Password: [root@centos ~]#
- ファイル転送したディレクトリまで移動します。
[root@centos ~]# cd /home/nakada
- パーミッションを755に変更します。
[root@centos nakada]# chmod 755 xampp-linux-x64-1.8.3-0-installer.run
- インストーラーを起動します。
[root@centos nakada]# ./xampp-linux-x64-1.8.3-0-installer.run
- Welcome to the Xampp Setup Wizard.と表示され、XAMPP Developer File[Y/n]:とコマンド待ちの状態になりますので、yと入力してエンターします。
- Is the selection above correct?[Y/n]:と訪ねてきますので、これもyと入力してEnterします。
- XAMPP will be installde to /opt/lamppと表示されます。つまり、/opt/lamppディレクトリにインストールされると言うことです。
- press [Enter] to continue:とコマンド待ちの状態になりますので、Enterキーを押します。
- Do you want to continue?[Y/n]:と再度、コマンド待ちになります。※ちょっと確認がしつこいですね。
- ここでやっとインストールが始まります。
- インストールが完了すると、Launch XAMPP[Y/n]:とコマンド待ちの状態になります。yと入力するとXAMPPが起動するはずです。
- それでは実際に起動しているかどうか、ブラウザでサーバーのIPアドレスを入力してみます。
http://192.168.11.240 - 上記は、私の設定ですので、各自でサーバーに指定したローカルアドレスを記述して下さい。下記のように表示されたらインストール成功です。
- 右下の日本語をクリックすると、ようこそ画面が表示されます。
XAMPP for Linuxの初期設定
- 左メニューのステータスをクリックしてみます。PHP、Perl、CGI、SSIは起動しています。MySQLは停止しています。
- 現状では、セキュリティが設定されていませんので、大変危険な状態です。
- セキュリティを設定したいと思います。Tera Termを起動したら、rootユーザーに切り替えます。
[nakada@centoos ~]$ su - Password: [root@centos~]#
- 現在停止しているMySQLを起動します。
[root@centos~]# /opt/lampp/lampp startmysql XAMPP: Starting MySQL...ok.
- 再度ステータスをクリックして、MYSQLデータベースのステータスが緑色で開始となっているか確認します。
- それでは、セキュリティの設定プログラムを起動します。
[root@centos~]# /opt/lampp/lampp security
- XAMPPページにはパスワードが設定されていないので、パスワードを設定しますかと尋ねてきますので、yesと入力して、Enterします。
XAMPP: Quick securyt check... XAMPP: Your XAMPP pages are NOT secured by a password. XAMPP: Do you want to set a password?[yes]yes
- パスワードを2回入力します。
XAMPP: Password: XAMPP: Password(again):
- XAMPPのパスワードが設定されました。ユーザー名「xampp」でアクセス出来るみたいですね。
XAMPP: Password protection active. Please use 'xampp' as user name!
- 「MySQLがネットワークに接続されていますので、切断しますか。」と訪ねてきますので各自の状況に応じて、設定して下さい。セキュリティ的にはyesにした方がいいのでしょうが、私はnoと入力してEnterします。
XAMPP: MySQL is accessable via network. XAMPP: Normaly tht's not recommend. Do you want me to turn it off? [yes] no
- MySQLとphmMyAdminの初期ユーザーpmaのパスワードが設定されていませんので、パスワードをセットしますかと尋ねてきます。yesと入力してEnterします。
The MySQL/phpMyAdmin user pma has no password set !!! Do you want to set a password?[yes] yes
- パスワードを2回入力すると、初期ユーザーpmaのMySQLとphpMyAdminのパスワードが設定されます。
- 今度は、MySQLのrootユーザーのパスワードが入力されていませんので、パスワードをセットしますかと尋ねてきます。今度もyesと入力して、パスワードを2回入力します。
MySQL has no root password set !!! Do you want to set a password?[yes] yes
- FTPユーザー「daemon」のパスワードがxamppのままですので、変更しますかと尋ねてきますので、yesと入力して新しいパスワードを入力します。
XAMPP: The FTP password for user 'daemon' is still set to 'xampp'. XAMPP: Do you want to change the password? [yes] yes
- これでセキュリティの設定は完了です。再度、セキュリティページを開いてみます。
- パスワードの入力ダイアログが起動しますので、ユーザー名はxampp、パスワードは最初に入力したXAMPP用のパスワードを入力します。
- ステータスが全て緑色で「安全」と表示されていたらセキュリティの設定は完了です。
XAMPPの起動及び停止
XAMPPの公式ドキュメントにも記載されていますので、省略してもいいのですが、一応記述しておきます。
- XAMPPの起動
[root@centos ~]# /opt/lampp/lampp start - XAMPPの停止
[root@centos ~]# /opt/lampp/lampp stop - XAMPPの再起動
[root@centos ~]# /opt/lampp/lampp restart - Apacheだけの起動
[root@centos ~]# /opt/lampp/lampp startapache - Apacheの停止
[root@centos ~]# /opt/lampp/lampp stopapache - Apache SSLサポートの起動
[root@centos ~]# /opt/lampp/lampp startssl - Apache SSLサポートの停止
[root@centos ~]# /opt/lampp/lampp stopssl - MySQLデータベースの起動
[root@centos ~]# /opt/lampp/lampp startmysql - MySQLデータベースの停止
[root@centos ~]# /opt/lampp/lampp stopmysql - ProFTPサーバーの起動
[root@centos ~]# /opt/lampp/lampp startftp - ProFTPサーバーの停止
[root@centos ~]# /opt/lampp/lampp stopftp - セキュリティチェックプログラムの起動
[root@centos ~]# /opt/lampp/lampp securityPro
ファイルとディレクトリの場所
XAMPP for Linuxでは、ディレクトリ構成は下記のようになっています。
- XAMPPの基本コマンドの場所
/opt/lampp/bin/ - Apacheのドキュメントルート(サイトのトップページ)
/opt/lampp/htdocs/ - Apacheの設定ファイル
/opt/lampp/etc/httpd.conf - MySQLの設定ファイル
/opt/lampp/etc/my.cnf - PHPの設定ファイル
/opt/lampp/etc/php.ini - ProFTPDの設定ファイル
/opt/lampp/etc/proftpd.conf - phpMyAdminの設定ファイル
/opt/lampp/phpmyadmin/config.inc.php
次回は、「PostgreSQL9.2のインストール」について調べてみたいと思います。