前回は、Google Cloud PlatformでUbuntuサーバーを構築しましたが、今回は、CentOS7サーバーを構築してみたいと思います。
Google Developers Consoleから計算処理→Compute Engine→VMインスタンス→新しいインスタンスと進みます。
名前をCentOS7、ファイアウォールのHTTPトラフィックとHTTPSトラフィックを許可して、ゾーンを選択し、マシンタイプを適宜選択したら、ブートソースは、「イメージからディスクを新規作成」で、イメージは、「centos-7-v20150309」を選択して、「作成」ボタンをクリックします。
しばらくすると、新しいVMインスタンスのcentos7が生成されます。
VMインスタンスのページのcentos7の右横にあるSSHをクリックして、ブラウザコンソールを起動します。
ブラウザコンソールを起動したら、例のごとく、rootユーザーとデフォルトの一般ユーザーのパスワードを設定します。
パスワードを設定したら、rootユーザーでLAMPを構築したいと思います。
Apacheのインストール
まず、Apacheです。CentOSは、yumコマンドで簡単にインストールすることができます。rootユーザーで処理を行います。
yum -y install httpd systemctl start httpd systemctl enable httpd
これで、Apacheがインストールできました。下記のように表示されたらOKです。
PHP5.6のインストール
次に、PHPですが、yumコマンドでインストールすると、PHPのバージョンが5.3ですので、ちょっと古すぎます。remiリポジトリを使って最新の5.6をインストールしたいと思います。
yum -y install epel-release yum -y install wget wget http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-7.rpm rpm -Uvh remi-release-7.rpm yum -y install --enablerepo=remi,remi-php56 httpd php
それでは、PHP5.6がインストールできたどうかバージョンを確認してみます。
php -v
phpのバージョンは、php5.6.6でした。
MySQLのインストール
次にMySQLも最新の5.6をインストールしてみたいと思います。
wget http://dev.mysql.com/get/mysql-community-release-el7-5.noarch.rpm rpm -Uvh mysql-community-release-el7-5.noarch.rpm yum --enablerepo=mysql56-community -y install mysql-community-server systemctl start mysqld.service
MySQLをインストールしたら、MySQLを起動しておきます。
phpMyAdminのインストール
MySQLをインストールしたら、次は、remiリポジトリを使って、phpMyAdminをインストールします。
yum -y install --enablerepo=remi-php56 phpMyAdmin
上記コマンドで簡単にインストールできるかと思ったら、下記のようなエラーが表示された。どうもGDのパッケージが足りないみたいです。
GDのパッケージをインストールするために、最新のgd-lastをインストールし、php-gdをインストールします。
yum -y install --enablerepo=remi gd-last yum -y install --enablerepo=remi-php56 php-gd
再度、phpMyAdminをインストールしてみます。
yum -y install --enablerepo=remi-php56 phpMyAdmin
インストールはうまくいったみたいですが、固定IP/phpmyadminで、下記のようにパーミッションエラーが表示されました。
アクセス許可を与える必要があるみたいです。
vi /etc/httpd/conf.d/phpMyAdmin.conf
で、phpMyAdminのコンフィグファイルを開き、下記のように自分のグローバルIPアドレスを追加します。
<Directory /usr/share/phpMyAdmin/> AddDefaultCharset UTF-8 <IfModule mod_authz_core.c> # Apache 2.4 <RequireAny> Require ip 127.0.0.1 Require ip ::1 Require ip 自分のグローバルIPアドレス </RequireAny> </IfModule> <IfModule !mod_authz_core.c> # Apache 2.2 Order Deny,Allow Deny from All Allow from 127.0.0.1 Allow from ::1 </IfModule> </Directory>
8行目:自分自身のグローバルIPアドレスを入力します。これで、自分のPCからしかphpMyAdminにアクセスすることはできません。※実際のファイルでは、19行目あたりだと思います。
ご自身のグローバルIPアドレスは、下記のサイトから調べることができます。
http://www.cman.jp/network/support/go_access.cgi
入力が終わったら、Apacheを再起動します。
systemctl restart httpd
これで、phpMyAdminは、起動できたのはいいのですが、パスワードを設定していないため、アクセスできません。下記のコマンドでパスワードを設定してください。
mysqladmin -u root password 1234
※1234の箇所は、root用の任意のパスワードを入力してください。アルファベットと数字を組み合わせた最低8文字以上のパスワードをおすすめします。
これで、再度アクセスしたら、phpMyAdminにログインすることができました。
一応CentOSにApache2.4、PHP5.6、MySQL5.6.23、phpMyAdmin4.3.11をインストールすることができました。スナップショットで保存したら、本日は以上です。
Redisのインストール
補足でredisのインストールも記述しておきます(私が忘れないためのメモですが)。
コマンドプロンプトから下記のように記述します。
sudo yum --enablerepo=epel install redis
PHPでRedisを有効にするためにphp.iniファイルを変更します。
sudo vi /etc/php.ini
最後の行にあるRedisを有効にします(先頭の;を削除します)。無ければ、追加してください。
[redis] extension=redis.so
redisの起動方法は、CentOS6とは、変更になっていますので、下記に記述しておきます。
sudo systemctl start redis sudo systemctl enable redis
Redisのバージョンを確認します。
redis-cli -v
バージョンは、2.8.19でした。以上。